◆耐えることが正しいと思っていた頃
私は夫に探偵をつけることなどしてはいけないことだと思っていました。夫婦の間に第三者を介入させることは間違っていると思っていました。しかし、夫の外泊が増え、ベットで私が夫を求めても拒否されるようになり、さすがにどうしたらよいかわからなくなる日が続きました。
私は、夫の浮気には気づいていました。しかし、それは男性なら仕方ないと思っていたのです。

ある日、私がマンションに帰ってくると電話がなりました。なんとも思わないで電話にでると「お帰りなさい、奥さん。ご主人はまだ帰っていないですね」とだけ言って切られました。すごく怖かった。見張られている。電話の声は女性で、どう考えても夫の浮気相手に決まっていました。夫が多少、遊ぶのは仕方ない。でも、もしこれからずっとこんな怖い思いをしなければならないのかと思うと、すごく苦しい思いでした。



◆わらをもつかむ思いで相談
本当に怖かったので、思い切ってインターネットで一番最初に見つけた東京探偵調査士会に相談しました。夜の２時ぐらいだったので、誰も出てくれないと思っていましたが、女性の方が出てくれました。

私が今起こったことを説明すると、女性の相談員の方は、「今すぐ電話を切って、外の公衆電話からかけなおしてください。理由はその時に言います」と言って電話を切ってしまいました。その辺に浮気相手が潜んでいるかもしれないと思うと、怖いし、寒いし、涙が出ました。私は上着を着て、コンビニの前の公衆電話から調査士会に再度電話をしました。



「すみません。今聞いた状況からすると、あなたのお部屋は盗聴されている可能性があります。だから、外から電話してくださいと言ったのです」と理由を教えてくれました。
「そうなんだ」と納得しつつも、私と夫のマンションには浮気相手は入ったことはないはずでした。私は専業主婦です。家に浮気相手が入ることはないはずです。
「じゃあ、まず盗聴器を見つけることから始めましょう」と、相談員の人は言いました。

◆電話で調査依頼−そして調査へ
私は、そのまま公衆電話から調査を依頼しました。
次の日、早速調査士会の方が２人、機材を持って私たちのマンションにやって来ました。まったく言葉を交わさず、名刺を私に渡すと、部屋の中を調べ始めました。ラジカセに機材を近づけると激しく反応しました。ラジカセは最近、夫が買ってきたものです。しかし、その中から盗聴器が発見されました。
後から聞いた話ですが、そのラジカセは夫が浮気相手からプレゼントされたものでした。浮気相手は最初からラジカセの中に盗聴器を仕掛けていたのです。

もう限界でした。調査士会の方にお願いし、法的に不貞を証明し、浮気相手と夫を別れさせるしかありませんでした。正直、浮気相手からの逆恨みみたいなものも怖かったけれど、私にも妻としてのプライドがありました。　　（後編へ続く）

愛知県　３８才　主婦（子供・有）　
浮気調査２日間　費用：約１５万円


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